概要
スペクトログラムなどは基本的に強度グラフに表示しますが、強度グラフのX軸・Y軸は対数表示にすることができません。
ですが、周波数軸(Y軸)は対数表示にしたいという要望が多くありますので、このVIを使用すればデータを対数スケールに変換できます。
詳細
STFTスペクトログラムなどで時間-周波数情報を算出する際、基本的に強度グラフに表示します。
このとき、ボーデプロットのように周波数軸(Y軸)を対数表示にしようとしても、LabVIEWの強度グラフのX軸・Y軸は対数表示に設定することができません。
そこで、周波数軸(Y軸)を対数スケールにするために、スペクトログラムデータを補間処理することで、データそのものを対数スケールに変換します。
添付VIの詳細は下記の通りです。
- 「Convert Spectrogram Y axis to Log Scaling.vi」:実際のデータ変換・補間を行い、強度グラフのY軸の乗数・オフセットも調整します。
- 「TEST - Plot Linear and Log.vi」:上記の変換VIを使い、STFTスペクトログラムのデータを対数スケールに変換します。
実装方法
(詳細は添付VIのブロックダイアグラム上のコメントをご覧ください)
このサンプルの概要:
- 10Hz, 100Hz, 300Hz, 1000Hzの正弦波を足し合わせた波形を生成
- 波形のSTFTスペクトログラムを算出
- 線形スケールの強度グラフにスペクトログラムを表示
- 周波数軸(Y軸)を対数スケールにするために、スペクトログラムデータを補間
強度グラフのY軸の乗数・オフセットも調整 - 対数スケールの強度グラフにスペクトログラムを表示
必要なもの
ソフトウェア
- LabVIEW 2014以降 (開発システム以上)
VIスニペット(LabVIEW 2015)

