概要
表制御器を使って複数の数値を入力・管理する際に、小数点以下の表示桁数の設定や、最大値・最小値の制限を設けます。
また、表制御器の配列の大きさを一定にします。
詳細
このサンプルでは、本来なら表制御器にない数値的な制限をプログラム的に実装します。
まず、起動時に表制御器の内容を数値データに変換して「表数値データ」配列に保存します。
表制御器とは別に「表数値データ」配列に保存をすることで、小数点下桁数で切捨てが起きても、データ自体の精度は保たれるようにしています。
次に、イベントストラクチャを使い、表制御器の値が変更される際に以下の作業を行います。
1.「旧値」と「新規値」を比較して変更されたセルを選別します。
2.変更されたセルの文字列に数字、小数点、マイナス記号とカンマ以外の文字があるかを確認します。
3.変更されたセルの文字列を数値に変換し、最大値と最小値の範囲内に強制します。
4.範囲内に強制された数値を指定された小数点下桁数で文字列に再変換します。
5.ステップ2で数字、小数点、マイナス記号とカンマ以外の文字が見つからなかった場合、表制御器と「表数値データ」を更新します。
ステップ2で見つかった場合は、「表数値データ」は更新せず、表制御器は「旧値」を使います。
6.最後に表制御器と「表数値データ」配列の大きさを一定にします。
実装・実行方法
1.VIを実行してください。
2.実行中に表制御器の値を変更すると、その値に最小値・最大値・桁数などの制限が適用されます。
必要なもの
ソフトウェア
・LabVIEW 2014以降
