平素よりNI製品をご利用頂きまして誠に有難うございます。
日本ナショナルインスツルメンツ技術部の幾田と申します。
恐らく問題の原因がDAQデバイスが挿入されていないことが原因になります。
この項では実際にDAQデータ収録ボードが必要になり、ボードをPCに挿入することによってDAQアシスタントで対話式に立ち上がってくるダイアログにそのボードの型番、デバイス名、チャンネルなどが表示され選択可能です。
ボードがささっていない状態ですと今回の表示が物理チャンネルに表示されます。
通常データ収録はデバイスがなければ当然データ収録することが出来ません。
それによってインテグレータの皆さんはハードウェアを使用したプログラムをデバックしたとしても、そのプログラムを実行して問題がないか、エラーが発生しないか、意図する動作をするかは実機でテストするより他ありません。
しかしながら弊社のDAQmxドライバは、現在手元にデバイスが存在しなかったとしても、さも手元にそのデバイスが存在するかのようにプログラミングできる”シュミレーションデバイス”という機能があります。
(LabVIEW入門、4-1参照)
さらに、このシュミレーションデバイスは、実際のハードウェアを使用した際に発生するエラーであったり問題をほぼ忠実に再現可能です。
これによって、例えば皆さんは実機のハードウェアがない環境でプログラミングが可能であり、シュミレーションデバイスで問題やエラーが発生しないのであればそのプログラムを実機で走らせても問題はないといえます。
シュミレーションデバイスの作成方法を以下に記載します。
まず、Measurement and Automation Explorer(MAX)を開きます。
左側の構成の欄の
マイシステム>>デバイスとインターフェイス
こちらに現在お手持ちのPCに組み込まれているデバイスの一覧が表示されます。
もうすでにDAQmxデバイスが挿入されている場合はデバイスとインターフェイスの直下にNI-DAQmxデバイスのツリー構造が表示され、使用デバイスの型番が認識されているかと思います。
デバイスを使用していない場合でシュミレーションデバイスを作成する手順はデバイスとインターフェイスを右クリック>>新規作成
”NI-DAQmxシュミレーションデバイス”を選択します。
そうしますとDAQmxドライバ対応の型番の一覧が表示されますので、意図するものを選択します。
今回はLabVIEW入門の手順ということで、もしシュミレーションデバイスを使用するのであればMシリーズDAQのPCI-6259などがいいかもしれません。
するとデバイスとインターフェイスのDAQmxデバイスに選択したデバイスの型番が表示されるかと思います。
実際に存在するボードは、型番横のボードの図柄が緑色で表示され、シュミレーションデバイスは黄色に表示されます。
上記手順をお試しいただき、再度DAQアシスタントをご利用いただきますと恐らくシュミレーションデバイスのサポートチャンネルが物理チャンネルに表示されるかと思います。
シュミレーションデバイスを使用した際に実行したアナログ入力は、当然実機はないので理論正弦波が表示されます。
一度上記内容をご確認いただければと思います。
宜しくお願いいたしたします。